
生体用ゴム電極Sotto コネクト
製品特長
シリコーン系導電性ゴム
柔らかい感触のゴム電極。ドライ電極ですが、高い応答性が期待できます。汎用スナップボタン一体型で手軽に接続できるので、着脱が簡単。使用後は、エタノールなどによる洗浄をすることで、繰り返し使用可能です。また、リハビリなど電気刺激用途にも対応しています。

開発者の声
装着者の動きに追随し、導電性ペーストなしで快適なセンシング
リハビリ現場でも活躍する製品
開発背景


従来の電極は、皮膚と電極の間に導電性ペーストを使用しなければならず、計測後に洗浄が必要でした。また、硬く冷たい金属電極を一定時間装着することに対し装着者がストレスを感じると、ノイズが入ってしまい、計測がうまくいかないという課題がありました。
そこでNOKでは、不快感なくリラックスした状態での計測を実現すべく、肌のように柔らかい電極の開発を進めてきました。検討の結果、導電性のフィラー(充填材)を配合し、電気を通すゴム素材を開発。柔らかい生体用ゴム電極Sottoの販売に至りました。
Sottoシリーズの中でもSottoコネクトは、接続の手間を解消し、それまでのデバイスとの互換性をなくした製品です。導電性ペーストも不要で、ペットの心電を計測する際にもお使いいただけます。剃毛も不要なため、ペットと飼い主の不安をさらに軽減することができます。
開発小話

新機能性材料の開発を行っている中で、導電性ゴムに着目してヘルスケア市場への進出を目指して開発をスタートしました。まずは既存の電極を分析し製品機能について理解するところから始め、自身で試し、時には現場の声を聞くためにユーザー先を訪問をしたりもしました。既存の使い勝手の良さはそのままで繰り返し使用できる製品とするために、金属部品であるスナップボタンとの一体化や耐久性、そして安定した電気特性に関わる部分は苦労しました。現在、動物病院や介護施設での嚥下障害予防のトレーニングなどに利用いただいています。我々の強みである材料開発を生かし、これまでの“なかの人”NOKとは違った製品が開発できたと思います。
Sotto コネクト活用事例
コネクトを付け、生体信号を受信。
筋電で義手を動かしている様子です。