
生体用ゴム電極Sotto ブレイン
開発者の声
導電性ペーストを使わずに脳波が
計測できます。
柔軟な素材を採用し、
痛みによるストレス軽減
開発背景
導電性ゴムに着目してヘルスケア市場への進出を目指したSottoコネクトに続いて、センシング機能を進化させてシリーズ化をしたのが、このSottoブレインとなります。
従来の電極では、頭皮と電極の間に導電性ペーストを塗布する必要があり、計測後には洗髪が必要でした。また、硬く冷たい金属電極により装着者がストレスを感じてしまい、正しい脳波計測ができないなどの課題もありました。
そこで我々は、不快感なくリラックスした状態で計測可能な柔らかい電極の開発を進めてきました。Sottoシリーズの中でもブレインはイオン化処理により耐分極電圧特性に優れ、マイクロボルト単位の微少な電位を頭皮上から取得できる電極です。
開発小話


これまでNOKが得意としてきた分野から、畑違いの業界への介入は容易ではありません。開発当初は業界ではスタンダードな事も我々には初めて聞くワードが多いので勉強の連続でした。
材料の開発において、我々はゴムのプロ集団なので、独自の配合技術と製造技術を駆使することで他には無い材料を開発することができますが、これまでと求められるスペックや評価方法も異なり、基準を確立するのに苦労しました。
人体を使った製品性能の評価では、多くの人を巻き込んで年齢の異なる被験者でさまざまな実証試験を行いました。上司の脳波をセンシングする機会もあったのですが、自分の頭の中をのぞかれているようだとためらわれる方もいました。
もちろんそんな事はできませんが可能となる日もすぐ近くまで来ているのかもしれません。
我々のSottoブレインで未来の技術をSotto(そっと)支えていきたいと思います!
Sotto ブレイン活用事例
脳波計測用のデバイスにSottoブレインを取り付けた
イメージです。
学習の集中度合いが計測できる
システムへの活用や、コミュニケーション手段として
有望視されているBMI(ブレイン・マシン・
インターフェース)
システムへの活用など、
さまざまな活躍が期待できます。